大学は介護職専門だったので、比較的すんなり就職できるような環境だったが、就職しようとは思わなかったです。
だって、遊んでいたかったから(笑)
自分がまさか農業に就くとは夢にも思わなかった…
農業を経験し、実際に簡単ではないと思った理由を1つずつ解説します。
農業を始めるのは簡単ではない
本当はもとから夢だった管理栄養士の仕事に就きたいと思っていたが、私の学力では惜しくも勝算は無く、諦めてこの仕事を目指そうと思った。
やはり専門職の学校だったといえども普通のキャンパスライフを送りたかった。
就職の選択肢に農業という項目は一つも見つからないし、どうやって農業をしたらいいのか分からない
まず勤め先を見つけることすら困難な状況でした。
農業のイメージ
私は農業経験0だった!言うわけでもなく、小さい頃におばあちゃんの家でじゃがいも拾い
をしたり、大根のたねをまいたりしたりと少なからず畑に関わるお手伝いをしていた。
本当に手伝い程度だったが、そのときは全く経験したことのない未知な体験だったため、とても新鮮な気持ちだった。
畑に種を撒いたらあとは収穫するだけと思っている子もたくさんいるかと思います。
その時の私は農業はここまで過酷な仕事だと思ってもいなかったです
農業は単純作業の連続
朝から晩まで1から10ある仕事を早朝から夕方の日の落ちるぐらいまで、同じ作業の繰り返しなのが農業の特徴と言ってもいいくらい。
それを4日間同じことの繰り返しに耐えられますか?
もくもくと一人で仕事をする人は良いかもしれないが、飽き性の人にとってはもう最悪のなにものでもない。
それも身体的に軽度な作業も多いが、これが単純すぎて精神的に疲れるということも多々あった。
休みは基本的には無い
会社組織であれば、休みは絶対性なのだがなかなか休みは取らせてくれないところが多い。
それでも、労働基準監督署とやらが畑に来て…とそんなことはまず考えられないと思う。
だが、農家も会社組織であれば、他の法人同様に休みを取らなければ当然罰が来る。
だが、個人で経営しているほとんどの方は休みが無い。休みがあったとしてもだいたい床屋に行ったり、娘の参観日や銀行に行ったりと、自分の自由時間は寝る時間とご飯を食べる時間以外はほとんど無いと言っていいくらい無い
給料は決して良いものではない
農家の給料は地域に依存することが多い。
もちろんその地域の家やスーパーの物価によっておおよその値段が決められている。
それに伴い農家の給料は割り当てられる。
もちろん取れる作物とかにもよる。
私の所は他の農家の人よりは多かった。その分労働時間も長かったが…
アルバイトとなるともっと少し給料は良いのだが、他の保険関係や保証が弱くなるので結局は安い計算となる。
ケガはつきもの?
毎日「痛い!」って言わない日はないくらい私はけがをしていた。
最初の1年目は毎日と言っていいほどアザやキズが絶えない日はなかった。
おっちょこちょいかもしれないが、ならべくおうちゃくをしないで作業を心掛けたが、初心のせいか焦って仕事をしてしまうことが多かった。これがケガにつながったかもしれない。
ならべくみんなと同じ作業量になるように必死にやったが、かえってケガや体調を崩し仕事を休んでしまっては本末転倒だ。
休みをもらった時はしっかり気分や体をリフレッシュするように心がけた方が良いです
せっかくの休みを有意義に過ごす方法
明日は休みだから夜遅くまでたまっていたビデオやゲームをやろうと思わない方が良い。
明日は休みかもしれないが、あさってはまた通常通り早朝から仕事だ。
次の日のことを考えて、平日と同じ時間に寝て、朝早くからビデオやゲームをしよう。
セカンドライフに農業を始めるのはちょっと待って
今後、農業の世界へ転身しようと思っている人は多いと聞く。
定年の機会に農家へとセカンドライフを望んで田舎に来たりするが、私は決してお勧めしない。
農業を始めて手を広げるだけ広げ、自分の後始末がつかないのにもかかわらず、大ぶろしきを広げてしまい、自分の娘・息子に全部おまかせということを想像していますか?
相談できるのであれば家族で十分に話し合った結果新規就農なりを勧めます。
農業は一つの作業の連続の集合体が農作業と言われるものなので、体力がそこまで自身がない人は家庭菜園を進める。
自分の後始末や明確なビジョンがあればやってみるのも一つだが、農協などの組合から借金をしてトラクターや畑を買うことができるか?と言われればみなセカンドライフに農業は老後の仕事には圧倒的不向き
度胸とお金のある人だけセカンドライフに農業をやろうとしていると思う
まとめ:肉体的・精神的苦痛の先に見えるもの
今から仕事をやめて農業をやろうということはよっぽどの決断力がないと続けていくのは難しい。
夢や野望がある人はもうとっくに始めているが、楽して儲けようという考えなら「農業」という選択肢はないはず
私自身も体力に自信がない方だったが、気力でなんとかここまで続けられた。
体が痛くても、熱中症になってぶっ倒れても、バイクで事故を起こしても、仕事は仕事という農業に対してのしっかりした理念があったから続けられたと思う。
今は安定した仕事ができればいいという考えであれば、別の仕事をして安定した収入を入るように考えた方が自分の将来には+なので、農業という仕事は本当におすすめしない。